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自殺願望と線維筋痛症による不登校 女子高校生UMさん Vol.1

全身の激痛(無料電話相談)

不登校ケース6
UMちゃんは中高一貫の女子校に在籍しています。

 

お母さんからのお電話は高1の4月。UMちゃんは、その前年の11月中旬から節々の痛みを訴えました。
頭痛もあり、痛みが酷くなるとペンが持てないほどに。体中にガラスの破片を埋め込んだような痛みに苦しめられました。
新井「ガラスの破片…たしかその症状ってナントカ線維症とか…」
お母さん「線維筋痛症です。」

 

以下、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)は、全身に激しい痛みが生じる病気である。 英語ではFibromyalgiaもしくは Fibromyalgia Syndromeと呼ばれている。略語はFMS(FibroMyalgia Syndrome)が使われることが多い。
原因は不明であり、通常の医師が行なう血液検査では異常が現れない。CTスキャン、MRIを検査しても異常がなく、この病気が診断できる特別な検査は今の所なく、治療法も確立されていない。
男性より女性が7倍と多く、中高年に発生率が高いと言われている。しばしば膠原病などの自己免疫疾患と併発する。

 

有名な女性アナウンサーが、この病気を苦に自殺したといわれています。

 

UMちゃんは病院で診断を受けますが、やはり検査では線維筋痛症とは診断されず。頭痛はMRIでも検査したが異常なし。リューマチも疑いましたがこれも異常なし。

 

UMちゃんは治療に専念するために休学しました。そして鍼治療を行い、痛みは大分良くなりましたが、学校へ行けなくなりました。「学校が怖い、私が悪い、死にたい、etc…」

 

精神科で出されたクスリは強く、また医師の対応に不満があり通院をやめました。そしてスクールカウンセリングに通い始めましたが、学校はやめるかどうか迷っているところです。
ここまで聴いて大体わかりました。

 

新井「お母さん、私には線維筋痛症なんて単なる表面的な症状にしか見えないんです。学校へ行けなくするための単なるオトリ。シグナルでもあります」

 

お母さん「はあ、どういうことでしょうか…」

 

新井「鍼治療は大したもんです。でも原因を解決していない。根本原因があるはず。精神科医も鍼の先生も、痛みと精神不安定を引き起こした根本原因を見ていない。だから痛みは良くなっても学校へ行けない。根本原因を解決しない限り、学校へは行けないと思いますよ」

 

原因→プロセス→結果

医師たちは懸命に神経の異常変化を調べていますが、ムダです。
痛覚神経のニューロンがどうのこうのなんて単なるプロセスです。
痛みは単なる結果です。

 

このプロセスに入力され、結果を引き起こす原因があるはずです。
痛覚神経の異常が原因ではないのです。
何がその異常を引き起こすのか、そこに気づかなければダメです。
結果をいじっても、プロセスをいじっても良くなるハズがない。
なぜなら、原因を解決していないから。これにみんな気づいていない。
痛覚神経の異常のみを静めようという試みは、全て失敗するはずです。

 

こういうパターンの不登校は多くあります。
なんだかよくわからない病気で学校を休む。良くなったら再登校…せずにずっと家にいる。精神的にどんどん不安定になってゆく。登校する気力がだんだんなくなってくる…
あなたはUMちゃんに埋め込まれた悪魔のガラス片が見えますか?

 

私はお母さんに尋ねました。すると、やはり出てきました。しかしお母さんの情報量は少ない。これ以上は本人でないとわからない、とおっしゃいます。ならば、ということで本人の了解を得てカウンセリングを行うこととなりました。

 

自殺願望に線維筋痛症に精神不安定か。これもいい強敵です。